前回でも述べましたが、問題です。原因はそれぞれなのですが、メンテナンスだけではどうにも出来ない物も含まれます。
「ちゃんとメンテしましょう」というべきなのですが、一部はそれだけではどうにものならないものがあるということです。
不運な事故とも呼べるもので、軽い程度から重傷、破壊まで多くを見てきました。
普段は見られない中身とは、仮に危機にさらされていてもなかなか気が付かない物で、異音や振動は多くの兆候を示します。
特に長期不動車の再始動時は特に禁物です。
これらはチューニングが恐ろしいという解説では有りませんが、様々なコスト削減により最近の鋳物が少し弱くなっていると私達は感じています。
40年以上経ったカムも折れてしまい『モータスポーツ用の部品のスペックとは』と考えさせられる機会が増えてきました。
メーカーは本来の想定内の出力に対し、強度やひずみを計算しています。
・スペック(仕様)をチグハグにしたから壊れた。
・スペックに合った関連部品の補強をしていないから壊れた。
自動車はよく経験工学といわれています。
原因を把握し対策を施さない限り良いエンジンは作れないものです。