FORD KENT Engine X –flow OHV 4cyl. 8V


ケントという名前の由来は英国にケントという地名が有り、チーフエンジニアのAlan Worters がケントに暮らしていたということから付いたのだそうです。
このクロスフローOHVエンジンは、ケータハム社でLOTUS SEVEN S3継承モデル 初期型から末永く多くの車両に積まれています。本来の設計はカウンターフローの997cc、遡れば1959年となりますが今だに愛され続けているエンジンです。
チューニングパーツが豊富にあり、いまだに部品も多くあることから現在でも愛用しているユーザ―は多くいます。


私達が関わったスーパーセヴンにも数多く搭載されており、チューンも様々です。
当社では 数台のブロック、クランク、ピストンを用意して、190psという企画をオートジャンブル誌で過去シリーズで行いました。
最終的に188.5psで今ひとつ190psには及ばなかったが十分であると判断しました。
現在その開発エンジンはディチューンされ、ユーザー がストリートで使用しています。
1600STD 120ps-1700ss 82.5mm x 77.62mm  ART SPL 1750 85mmx 77.62mm


ケータハムでは1.6Lが標準です。多くは純正汎用ピストンのオーバーサイズの090インチ(83.27mm)にボアアップされ1690ccに改造され1700SSと称しウェーバーキ
ャブレター(40DCOEx2)を装着して4in1エキゾーストを備え135bhp仕様として販売されていました。
ショートストローク高回転向きエンジンであっても下のトルクも十分でありよく走る車で、もとが頑丈なエンジンだけに各部のフリクションを落とせばすばらし
いエンジンに様変わりします。
1980年代から90年代前半まで多くのセヴンファンを魅了したはずです。


チューニング:
ケントの1700SSで145psを超える時にはディーゼル用のような重くて頑丈なピストンは棄てることになり、圧縮比の高い鍛造ピストンに変更されます。
通常は83.5mmのハイコンプピストンで圧縮を上げ、ハイカムを入れます。
経験が浅いメカニックが一般的に出回っている安物で組むとすぐに、かじって焼き付いてしまう危険性があります。


当社では通常コスワース、オメガ、アキュラライトなどを使用すます。
ボアアップは85mmまでは可能ですがブロックによっては問題が生じるため、ライナーを製作する事もあり、この場合は排気量1760ccとなります。

カムについては280°を超えるようなレースカムでは街乗りには不向きです。
同時点火とかCDIなどを付けている方も多いのですが、2次元のデスビでの点火制御だけなら、それらのほとんどはあまり役に立っていないと思われます。
155psまでなら楽に出せるのが、ボーリングが必要なためエンジンのオーバーホールと同時に行う事が望ましいでしょう。


燃焼効率が悪いこの燃焼室では点火時期が非常に重要でもあるので、ウェーバーキャブレターであれば、次は点火時期のECU化が最善の選択でといえます。
バルブは数十種類存在するので自由に選択出来ます。
また最近はアルミヘッドも出ているので軽量化にも役立つでしょう。
現在ではオイル漏れ対策ガスケットも出回り、当社でも油脂漏れの少ない元気なケントを送り出しています。